下水道は循環のみち。低炭素・循環型のまちづくり

2016年8月28日日曜日

視察 事務所だより

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日本共産党帯広市議団が視察

神戸市東灘区・東灘処理場「こうべバイオガス」


 自治体学校in神戸終了翌日の2日、播磨市議ら党市議団は、神戸市・東灘処理場で行われている「こうべバイオガス」を視察しました。
メタンガス精製施設


震災復興が契機


 この事業は、阪神・淡路大震災で壊滅的な被害を受けた東灘処理場の施設復旧に際し①震災復興②余剰ガス活用③化石燃料削減と温室効果ガス抑制④地産地消をキーワードさまざまな事業展開を行っているものの一つです。

都市ガス注入施設
汚泥処理の過程で発生するガスを高水圧の水に通すことで余計な成分が分離し、メタンガスの割合を60%から98%まで精製することができます。精製したメタンガスは、場内利用だけではなく市バスや運送トラックなど、日平均40台、全体で170台程度に自動車燃料として供給しています。

 また、2009年度から実証事業として都市ガスへの注入も開始し、今では3000世帯程度まかなえる量を送入しています。

食品残さの有効活用


 2012年からは「KOBEグリーン・スイーツプロジェクト」として、消化ガスの発酵促進のため、地域産業のスイーツや惣菜の残さ、廃棄酒を消化タンクで混入させることで、約10%ガスの発生量を増加させることが可能となっています。
配管に付着したリン化合物(右)


下水から、活用可能な資源を取出し再利用する


 更に実証実験として、今まで定期的に配管に付着するリン化合物を、先に汚泥から効率よく除去し、肥料として再生を始めました。現在では化合物として約360㎏が活用されています。

リン化合物除去施設
リンは枯渇資源であり、神戸市では下水道は「都市リン鉱山」と位置づけ、その肥料を使い農作物の生産を促進し地産地消の循環型のまちづくりへの挑戦も行っています。

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